あぐ〜について
琉球在来種アグーは、600年以上も前に中国から琉球王国にやってたと言われています。戦前までは、庭先などいたるところで飼育されていましたが、戦後は絶滅寸前にまで減ってしまいました。赤ちゃんを生む数が少なく、また小型の種で食肉としても量産が難しいという経済的な課題があったためです。
ですが現在では、アグーの復活を望む人々の努力によってよみがえり、ブランド豚となっています。アグーは沖縄にしかいない貴重な豚。まさに「沖縄の宝」と言えるでしょう。
家畜改良協会が証明してくれます。
「あぐー」とは、アグーのお父さんと、西洋豚のお母さんから生まれたお肉です。種豚は本物のアグーであるか、DNAが調べられます。めでたく「アグー」と証明されて、お父さん豚になれるのです。お母さん豚も、JAおきなわ銘柄推進協議会で認められた豚でなければなりません。あぐーのお父さんとお母さんは、厳しく選ばれているのです。
琉球在来種アグーの純血種は、戦後とっても数が少なくなってしまったんだ。残った少ないアグー同士で子を産むと、近親交配になって体の弱いアグーが生まれてしまうんだよ。赤ちゃんがちゃんと育たないから、なおさら数が減っちゃったんだね。幻の豚と呼ばれているのは、そういう理由なんだ。今は沖縄県や家畜改良協会が、近親交配がないようにきちんと管理して、在来種保存のために力を尽くしているよ。
一般豚と比べると、大きさはなんと半分!
小柄な豚は一般的に、赤ちゃんの生まれる数が少なく、食べられるお肉も少ししかとれません。アグーもそこは同じなのですが、西洋種のお母さんと結婚することでこの問題を解消しました。体が大きいお母さんは、赤ちゃんを沢山生みます。子の体は大きく育つので、食べられる部分も増えました。お母さんと結婚してよかったことはそれだけではありません。お父さんアグーは脂身がたっぷりだけど、お母さんの血が入ることで、脂身が適度な量になるのです。
お母さん豚の体が大きいもんだから、お父さん豚にとって子作りはとても大変なんだ。だから、お父さん豚の身体を支えたり、人工授精の技術を使ったり、人間がお手伝いしているんだよ。
おいしいあぐーはおいしい餌から
豚は、一生同じ餌を食べているのじゃないんだよ。あぐーになる豚は、生まれたばかりの時、赤ちゃんの時、子豚の時、大人の時と、だいだい4種類くらい餌が変わるんだ。成長に合わせて食べる量も変わるから、農家さんは間違えないよう大変なんだよ。お母さん豚の場合は、赤ちゃんを生む時、おっぱいをあげる時でまた餌が違うんだ。
餌で肉質やおいしさが変わってしまうから、どの農家さんも餌の配合にはとても気を配っています。当然、人間の残飯なんて与えません。そこはJAおきなわ銘柄豚推進協議会も厳しくチェック。おいしいあぐーにするために、ハーブを入れて臭みを消したり、もろみ粕を加えて柔らかくしたり。一般豚の飼育には通常入れない高級食材もあったりします。おいしいお肉になるために、おいしいご飯を食べているのです。
アグーは1日に約3㎏もご飯を食べるんだよ。出荷まで1カ月多く掛かるから、一般豚より100㎏近くも多く食べることになるね。
のんびり成長
アグーは、一般豚に比べ成長がゆっくりです。
一般豚は、約210日で出荷に適した110㎏までに育つのですが、アグーの場合は、約240日も掛かってしまいます。約1カ月も長いのです。
あぐーのお肉の特徴
あぐーは、特に脂身がおいしいお肉です。脂身を敬遠せずに、しっかり堪能してください。太る心配?ありません!あぐーは、コレステロール値が低い優秀な豚肉なんです。
あぐーの目印はこのマーク
JAおきなわ銘柄豚推進協議会のあぐーには、ブランドのマークが付いています。信頼できる卸業者や小売店でしか販売していません。